シスター

僕の目は君の顔見るためにあるように
君の耳は僕の声を聞くためにあるように
僕の両手は君を胸に抱くために
君の両足は僕に会いにくるために そんな風にあるといいな
僕の目が見えなくなってしまった時はどうか
二倍いや三倍君の声を聞かせてくれ
君の両足がなくなったら僕が会いに行くよ
僕の両手がなくなったら君が抱きしめてくれよ
何もかもなくなったら ただ僕のそばにいてよ
それにまだ全部あるから君のところすぐ行くよ
思うことを全部いうよ
僕の胸の中はいつも空っぽで
いろんなことを試してはまた傷ついて
僕は心がなくなってしまったと嘆いては
君を泣かしてしまってうんざりしてる
君の涙拭くためにこの胸があるのかな
こんな僕でもちょっとは役に立てるのかな
僕は心がなくなったって嘆いたけど
その悲しみそのものが 僕の心なんだね
きっとなくなりはしないから 最後まで残るのは心
神様が平等にくれたたったひとつだけの約束
殺人鬼も犯罪者も政治家も総理大臣
コンビニの店員も配達のおじさんも
タクシーの運転手もナースもネラーもニートも不良も
泣いてないで