江ノ島

まるで昨日の出来事のよう
目をつぶればすぐにその景色は目の前に
冬の海が好きだった 夏の海は嫌いだった
江ノ島までの橋を 歩くのが好きだった

自動販売機で買った暖かいミルクティー
握りしめてもまだ 寒く感じていた
夜のオレンジの光 海に反射して
波の音を聞いて ただ眺めていた

警察が来て危ないからと注意をしていった
僕らはこれからどこへ行くんだろう
道標はない 誰も知りはしない
あれからどうなった?

愛と言う名の恋じゃない そんなもんなら必要ない
君に会いたい 理由もない 別に深い意味なんてない
悲しくなんてないから 寂しくだってないから
君に会いたい 理由もない 別に深い意味なんてない

思い出すのはそう灰色の海 一人眺めてた
どこにも行くことの出来ない自分
だけど今は大丈夫 君は今どう?
大丈夫だといい

最近は感傷的すぎる 歳のせいかもしれない
こんな歌詞は共感性もないよな
流行りの歌はなんだか 聞く気がしない
だけどさ 昔からそうだな 君もずっとそうだろ

あの頃僕は苦しみ続け
だけど今もそう変わりはしない
すこしだけマシになった
居場所がある
どうにかこうにか 今日もどうにか

目的なんてなかった ただそこから逃げたかった
楽しくなりたかった 笑って暮らしたかった
そんなもんは簡単には手に入りはしなかった
それでもあの頃よりは幾分マシになったよ

君と会うことはもうないと思うけど大丈夫
僕らの交わる時間が終わっただけなんだよ
同じ時を進み続けることに違いはないから
その終わりが僕の中で生き続けているから

最近は感傷的すぎる 歳のせいかもしれない
こんな歌詞は共感性もないよな
流行りの歌はなんだか 聞く気がしない
だけどさ 昔からそうだな 君もずっとそうだろ