ちょーしゃ日記♯3

どうも畠山社長です。

五月の連続リリース企画が無事終了しました。
全部で4曲!まとめて出しても良かったんですけど、そうなると月末に一回のリリースになってしまうので、
こんな風に毎週一曲作ってリリースするっていう、普通じゃありえない感じでのリリースをしてみました。
ついてきてくれた皆さん、ありがとうございます。楽しんでもらえましたかね?

アメリカではわりともう普通なんですけどね。いきなりリリースするっていう。日本ではまだまだこういうやり方は浸透していません。
独立して、音楽性だけでなく、リリースの仕方なども新しいことにチャレンジできる環境なので、そういう所も楽しんでもらえたらと思います。

で、今回5月になぜ連続リリースをしたかというと、やっぱり映画です。
ミイラズ初の映画主題歌となる作品『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』がいよいよ全国公開になりました。

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少しでも力になれれば、と思い、5月は面白い活動をしようと色々と考えてました。
使用されたのは「NEW WORLD」という昔の曲です。
なので、もしこれでミイラズが今、全然動いてなかったらなんか勢い感じないですよね。
気になった人が調べたら「今は特に動いてないんだね」だとつまんないですよね。
映画に関わる以上、やっぱり面白い協力はしたいなと思ってました。

映画に使用されたバンドが「独立して毎週リリースしてるらしい」なんて面白い活動してる。
そういう意味で映画がよりよく感じることができればなと思い、連続リリースを計画しました。
ぶっちゃけなかなかタイトなスケジュールで、厳しい戦いでしたが…。

少し映画の話をしますね。
『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』は最果タヒさんの詩集が原作になってる映画です。
監督は石井裕也。石井監督とは試写会まで直接面識がなかったのですが、
同世代のクリエイターということで、石井監督がミイラズを注目してくれたこと、
僕が石井監督の映画「ぼくたちの家族」にコメントを書かせて頂いたこと、
実はもっと前に僕がMVの仕事を依頼してみたいなーと連絡を取っていたこと(スケジュールの都合で実現せず。)、
などなど、色々と微妙な距離で繋がっていました。

そして今回、映画の主題歌という形で繋がることになりました。

このお話をいただいたときに、石井監督ならぜひ!と迷わずOKを出しました。
でもよくよく考えたらミイラズの「NEW WORLD」という曲はメッセージ性もかなり強く、歌詞の固有名詞とか、色々大丈夫なのか??と不安になりました。
で、試写会の時なんかは、これ、あの曲で大丈夫なのか??最後に流れたら映画のイメージぶち壊すんじゃないか?
などと、まさかの映画見ながらめちゃくちゃ不安になるっていう気分になったりしました。

でも映画が終わり主題歌が流れたときに僕は感動しました。

これは新しい表現なんだなと、感じました。
こんな主題歌の使い方があるんだ!めちゃくちゃ新しい使い方だな!と思いました。

もちろん、いい意味で映画をぶち壊していましたよ。いい意味で。
これは石井監督のメッセージだなと、僕は思いました。この映画で本当に言いたいことの力強さがこの曲に込められているんだなと感じました。

この曲はこの映画のために書いたものではないです。だけど、この映画のために書いたようなメッセージ力がある。
この映画に使われることで、この映画とこの曲のメッセージが何倍にも何十倍にも力強く表現される。そう思いました。

今この日本で、この映画が作られたことはとても深い意味があると僕は感じていて、それはイギリスでトレインスポットティングが公開されたときのような感覚に近い気がします。
時代や国の背景がしっかりと描かれて、メッセージ性もあり、でもエンターテイメントしてる。素晴らしいバランス感覚。

映画の中でも新しい表現方法はいくつもありました。この感覚、映画館でぜひ感じて欲しいです。
石井監督のチャレンジした新しい表現をぜひ楽しんでください。石井監督は攻めてます!

『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』をよろしくお願いします!

近いうちに5月のリリースした楽曲に関して少し説明出来ればなと思っております。
それではまた!