祝!ベストアルバムとミニアルバム発売!

ネ(しめすへん)!に、兄!祝い!
ということで、ミイラズのベストアルバムと ニューミニアルバムが発売されました。炎メラメラ!

なんだか最近はSNSの情報過多がすごいようで、自分のインスタやらツイッターやらで
「発売しまーす」、「ツアーやりまーす」と言っても、ファンの方々に気づいてもらえないことが多いみたいです…。
それだけプロモーションが大事だということだと思います。好きな方にすら届けるのが以外と難しいという。

確かに自分にも思い当たるところがあります。あれ?発売してんのこれ!?みたいな。
生活してるとそれだけのことを考えてる暇ないですからね。SNSはそういう意味ではすごく便利なんですが、
便利すぎてそれに頼ると全然探さなくなっているっていう…。おそロシア!そんな経験ございませんか?

なのでしつこくSNSで発売したことを連呼していますが、発売週間だけなんで我慢しろ。
もう知ってるようぜーなーとか思っても我慢しろ。俺だってやりたくないことやってんだ!てめーらも我慢しろ!
知らない人のためにしっこくしっこくやってるわけです。すいませんねほんと。お付き合いください。

さて、以前軽く書きました(10周年は11年目ってタイトルの記事)がベストアルバムとミニアルバムの解説をしましょうかね。

まずさらっとベストアルバム。
こないだも書きましたがマスタリングしなおしてます。
以前の音源を持ってる方でも買って損なし!音がちゃんと立派になって育って…。ほんとに…。という感じです。
レコーディングをしなおしてるわけではないし、MIXをし直してるわけではないので、音は同じなんですが、
リマスタリングってやつですね、これをするとより現代的になります。しっかりします。結果違う音になります。
特に初期の音源はガラッと変わりました。言うたら10年前の音ですからね。もちろん今でもしっかり聞ける作品だと自信はありますが、それをよりわかりやすく今の音にしてもらっています。それがリマスタリング!

今までの作品を持ってる方はそこらへんの違いも楽しんで欲しいなと思います。

選曲に関しては40曲収録で、ミイラズらしくCD収録時間目一杯入れようという企画でした。
しかしそれでも入れたい曲が溢れてしまっています。惜しくも今回ベストに入らなかった曲があって…。なかなか難しいですねベストアルバム。まぁ初ベストなので、とりあえずは10年の歴史をこの一枚(二枚組ですけど)で楽しんでもらえれば幸いです。

次にミニアルバム。
今回はEDM以降のポップミュージックを目指しました。実にミイラズらしい新しいことにチャレンジした作品になっています。
全然ミイラズじゃねーじゃん!なんて声が聞こえてくるかもしれません。でも僕はこれこそがミイラズだなと確信しています。

今、アメリカではEDMが流行り、その次の時代が到来しています。
EDMがポップミュージックで当たり前に使われるようになり、EDMというジャンルがよりポップにキャッチーにわかりやすく変化しました。

それを聞いた僕は、これは新しいぞ!!と思いました。そして同時にEDMというジャンルを超えて新たなポップミュージックの形が見えました。これはもうEDMじゃないです。その先のポップミュージックです。
特に新しいなと感じた要素は、「サビであんまり歌わない」ってことです。まぁ洋楽では「サビ」って言わないですけどね。
一番盛り上がる部分で、「歌わない」っていう。めっちゃクール。でもちゃんと盛り上がる。
これはEDMの一番盛り上がる部分をうまいこと利用してる感があります。ジャスティンビーバーのソーリーとか聞いてもらえれば分かると思います。「ソーリー」しか歌ってないのにこのサビ感!みたいな。めちゃくちゃ新しいっす。
音像だけでなく、歌の形も変わったなと思いました。ポップスの進化を感じました。
Aメロとかもね、言葉数がただ多いだけではなく、リズム時代が新しくなりました。これもかなり新しい風だなと思います。

一昔前はアメリカのポップミュージックは、正直別に聞かなくてもいいかなって思う感じでした。
しかし近年は違います。ヴァンパイアウィークエンドがカーリーレイジェプセンの曲提供をしていたり、ビヨンセとジャックホワイトがコラボしたり、ジェイムスブレイクも参加してますよね。アメリカのドメジャーのアーティストがそういう風にトラック制作に新たな風を起こしている状況です。そんな中でEDMのDJ達がポップなトラック制作を始めています。ジャスティンビーバーの新作が代表的ですね。そして、メジャーレイザーというアーティストをご存知ですか?
メジャーレイザーは結構前から好きでEDMっていうか新しいレゲエアーティストっていう印象だったんですが、近年ポップソングのプロデュースをするようになってからヤバいです。特にメンバーのディプロが関わっている楽曲はどれも素晴らしい。
ディプロはもともとMIAのトラックメイカーで、かなりハイセンスな音楽を作っていました。近年、ジャスティンビーバーやMØのトラックを制作していますが、かなり新しい。
メジャーレイザー名義でのLean Onという曲は日本でもご存知の方がいるんじゃないでしょうか。この辺の流れはかなり新しい風だなと感じています。ポップソングの新たな形を感じることができます。この曲も一番盛り上がるところで「歌わない。」

ミイラズとしてはこういう新たな風に乗っからない手はないと思います。ここでこの流れに乗らなければ音楽の作り手として大馬鹿ものだと僕は思います。

ミイラズというイメージや、バンドの方向性とか、ファンの好きなジャンル、求められているもの、など、僕の思考を惑わすものが沢山ありました。本当にこの曲をリリースすることが今のミイラズのやるべきことなのか?という迷いはやはりありました。
しかし、テイムインパラがインタビューで「これだけの期待がある中で作曲をするときにプレッシャーはないか?」と聞かれたことに対し、「楽曲の制作中は、周りのすべてのものをシャットダウンして曲作りをする。そうじゃないと曲なんて作れないよ。」という発言をしていたので、ごもっともだなと思った。

確かに、ファンの期待に応えたいと僕は思うし、ファンが望んでないものをリリースして結果嫌われてしまう、というのもすごく怖い。
だからリリースするときはいつも不安。でも、じゃあ望まれているからって、今自分がやりたくないことをするのはどうなんだろう。
それこそファンへの裏切りなんじゃないか?とも思う。しかもやりたくないことを我慢してやるためにミュージシャンになったのか俺は?とも思う。やりたいからこそこの仕事に憧れてきたわけだし、こんなことじゃ本末転倒じゃないかと。

カートコバーンも言ってたよね。
「嘘の自分を好かれるより、ほんとの自分を嫌われた方がいい」って。おいおいかっこよすぎだろ…。

確かに目的は「売れる」ためです。僕は売れるためにこのバンドをやっています。いろんなインタビューでそう発言してきました。でも「売れたい」のは金のためじゃなく、音楽を続けるためです。
福山雅治さんが言ってました。「大好きな音楽を続けるためにどんな方法でもいいから売れるしかない、まず売れないとダメだ、という選択肢を選んだ。」と。僕もそう思います。そう思ってここまで活動してきました。
売れる気がしないことをやり続ける意味はよくわからない。もっと上をミイラズは目指さなくてはいけない。

固定ファンがある程度いるから、ある程度の儲けができて、食っていけるからファンを裏切らなければ食っていける。
だから人気のある曲に似たような作品を作り続けよう。
そんな考えはあかん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それが最大のファンへの裏切りです。

10年やってるので、「ミイラズってこうだよね」っていうイメージはどうしてもあります。
「言葉数が多い」「攻撃的」とかそんなのが代表的なのかな。
でもそれが時代に置いていかれているものだったら?ただ古いだけのものになってしまっていたら?
それは音楽の作り手をして一番怖いです。

僕は今回の作品は2020年あたり日本で当たり前に鳴り始めるんじゃないかなって思ってます。
だから確かに早すぎるのかもしれません。でも今自分がやりたいことはこれなんだっていう気持ちだけで作りました。
それは一番最初のアルバムを作ったときの気持ちにかなり近いです。

日本では空前のバンドブームって感じが僕はしています。
若手がどんどん出てきては、あっという間にZeppクラスの動員を持っている。
僕はこれ、世界で2000年代初頭から始まったロックンロールリバイバル、バンドブームの流れが今日本で来てるんじゃないかって思っています。そしてそのブームは2010年でほぼ終わりました。だから2020年あたりで廃れ始めるんじゃないかなって思ってます。
海外では今バンドはほとんど流行っていません。廃れてしまっています。
インディーでは数多くいますが、バカ売れするポップな要素をもっているバンドは現れません。The1975が最後なんじゃないかな。
そして、こういうバンドブームが熟した時代が日本で起きているということは、ここからは下がっていくと思います。
いつの時代も流行りは廃れ、飽きられます。

僕はこのミニアルバムがちゃんとした評価を得て欲しいなと思っています。それは2020年あたりかもしれない。
プロモーションはそんなにないし、流行ってもいないけど、これはすげーな、っていう体験をしてもらえる作品になってる自信があります。なのでぜひ聞いて欲しい!新たな音楽を楽しんで欲しい。よろしくお願いします。

もちろんね、僕が作ってるから紛れもなくミイラズでしょこれは、っていう部分は必ずあります。
そこは変えようのない部分だと思うし。何やっても結局ミイラズだよねっていうところにはなると思うんですよ。
そういう意味では絶対にファンを裏切ることはないと思っています。

ベストアルバムとミニアルバム、よろしくお願いします!

とりあえず今日はここまで!
もうちょっと盛り上げていかないとまずいと思っているので、ブログやらインスタらやら更新していきますので、お付き合いください!
それでは!

ミイラズ畠山