ミニアルバム解説的な

こんにちは。ミイラズの畠山です。
なんか占いで、挨拶からちゃんと始めるといいことあるよ的な感じだったので挨拶してみました。
いいことあるかな?
じゃあ今回はミニアルバムの解説しますね。

楽曲の説明の前に色々と言われているので、ちょっと説明しておきますね。

このミニアルバム、まずギターとベース、しっかり鳴ってます。無くなったと言われてる方が結構いますが、います。
ライブでも今までの楽曲同様やるべきことがあります。今作はバンドサウンド、という認識をリスナーに持ってもらわないために、
そういうmixをしています。ギターとベースは縁の下の力持ち的な役割です。
まぁべースはそもそも存在感をあまり感じられない楽器ですから、あまり前に出てくる必要はないと思いますが、
ベースがなくなると音がスカスカになります。不安定になります。だからちゃんといます。
ギターは結構エモい楽器だなと僕は認識していて、こいつがいないと音楽に心が宿らないなぁと思っています。
打ち込みだけだとどうしても味がないっていうかね。だからサビとかでちゃんと盛り上がって聞こえる理由は実はちゃんと鳴ってるからなんです。
もちろんリスナーに「バンドサウンドです!」と認識されてしまっては新しくないので、「ギターがなくなった」という認識をされるその試みは成功してるわけですが、ちゃんと鳴ってますからね。うまく混ざってます。そこは誤解なきようお願いします。

んで、こういうサウンドになってメンバーはどう思ってるのか?ということを心配されてる方がいるようなので答えておきます。
まず、ケイゾーとまさひこはこういう音楽が好きです。ミイラズで今やるべきことはこのサウンドだよね、今俺らがやりたいのってこれだよねっていう結論を出してやっていますので、そこはご安心を。
というかね、ケイゾーは酔っぱらってる時にもっとポップなことやるのがミイラズだ、みたいなこと言ってましたし、
まさひこも出来上がった作品を聞いて、俺も今はこういうのやりたいな、と言っていたので全然マジで問題ないです。

んー、たとえばビースティボーイスは最初バンドでしたが、途中から3MCになりますよね。
三人がそれをやりたい、今鳴らすべきはそれだと思ったらそれでいいと僕は思ってます。
手法は曲には関係ないっていうかね。曲を生かすための手法なんで。
今まではバンドサウンドっていうものに固執しなくちゃいけない理由っていうか、自分でもよくわからないけどそれでやらなくちゃいけない、みたいな気持ちがなぜかすごくあって。シンセ入れたいけど、入れませんでした、みたいなオポチュニティってアルバムもあるわけで。でもそれはそれで表現方法なんですけど、そういうのに今は縛られる必要がなくなったな、という感じで。

本当は「年貢の納め時」っていう曲をリリースする予定でした。
これもレコーディング終わっています。まぁこれは近いうちにアレで聞いてもらえることになると思いますが、
いくつかの問題が起きたので、正式リリースするのはやめました。
そのうちの一つとして今言えるのは、ドラマーの脱退です。この曲はゲンキがいたころに作っています。
もちろんドラムのアレンジは僕がしていますし、このリリースする音源もゲンキが叩いたドラムではないです。僕が作ったドラムです。
だからリリースすることに何の問題もないんですが、僕の中で曲を作る時に大事にしてるのはメンバーのイメージです。
ミイラズは僕が一人で勝手に曲を作ってみんながただそれを演奏してるだけ、なんですけど、僕は結構メンバーのことを意識してアレンジ考えてます。あいつがこれ弾いたらかっこいいだろうな、とか、あいつはこういうの好きそう、とかね。
演者の癖って結構僕は好きでね。ゲンキのときはBPM180で16ビート叩けたので、そういう16ビートものが多かったです。
『言いたいことはなくなった』で、ストロークスの要素を少し取り入れたのは、ケイゾーとマサヒコがストロークスの大ファンだからです。で、今もストロークスがやりそうなギターとかを意識してアレンジしています。それはマサヒコがギターだからです。
メンバーにも気持ち良く音楽をやって欲しいし、言われるだけ演奏してるなんて思っても欲しくないので、そういうことをちゃんと考えてます。まぁそれが僕の勝手な想いだったりする場合もありますが。一応気を使ってます。
なので、僕の中でメンバーが脱退したのにこの曲をリリースするのはなんか不自然だよな、っていうのは少しありました。
で、ドラムが抜けて、サポートも入れないっていうのを決めたので、やっぱりここで今までと同じようなサウンドを鳴らすのは不自然だなって思いました。折角だからこのピンチをチャンスにするために思い切ってこういうミニアルバムのサウンドに変化させようっていう気持ちがありました。挑戦しようと。

僕は音楽というものをこういう風に考えています、という説明をしますね。
音楽はエゴのぶつかり合いで楽曲が生まれる。それがバンド。みたいな認識ってあると思うんですけど、僕はこれが大嫌いです。

若い頃バンドをやっていて、よく喧嘩してたんですよね。
で、スタジオ入っても練習しないで喧嘩。無駄な時間を過ごしてお金だけ払っておしまい。
こんなんでプロになれるのかな?ってずっと思ってました。
で、結局解散。意味ねー!金返せ!時間返せ!って思いました。バイトして稼いだ金があっという間に消える。バイトしてるから時間も少ない。これはまずいって思いましたね。
でもお互い我慢してやりたくないことやっても仕方ないしね。僕はどちらかといえば我慢するタイプなんですよ。
だからつまんないなぁってどんどん思うようになってしまったりっていうのもありました。
協調性のない人とバンドやるとけっこうきついなっていう経験もありますね。その人に合わせなくちゃいけなくなるので、結局、何のために音楽やるのかよくわからなくなってきたりしてね。僕はプロになりたいっていう目標があるんですけど、メンバーは意外とそこまで考えてなかったりして、
ただ好きなことやりたいって人もいれば、売れたくないって人もいるしね。楽しいからやってるだけでそんなこと考えてなかったって人もいます。まぁ僕ほどストイックにプロになりたいって思う人も珍しいのかもしれませんが、自分と同じだけ熱い気持ちを持って欲しいと強要してもやっぱり持ってもらえないっていうのは人生ここまで生きてきてわかりましたね。
人は変わらない、自分が変わるしかない、的なやつっすかね。若いときはそういうもっと「本気でやろうよ!」という気持ちがわかってもらえない瞬間は多々ありましたね。特に高校から進学するとき、自分は大学行かないでプロを目指したけど他のメンバーは大学受験するからバンドは解散、とかね。でもまぁ仕方ないすよね。僕は小学生からプロのミュージシャンになりたいと思ってたから。
(だからまさひことケイゾーと出会えたときは嬉しかったですね。同じようにプロで食っていきたいっていう、プロになるための覚悟、気持ちを持ってる初めての人間だったから。プロ意識の方向性も同じでした。)

過去の話をしましょう。
若い頃のある日、スタジオで喧嘩したあとに、すげームカムカしてたら、アル中の父親が、何キレてんだ?って感じで話しかけてきました。「俺が作った曲を認めてくれないんだよね」「あいつが作った曲が微妙でさ」とかそんな話をしたらアル中の父親はこう言いました。

「楽曲ってのはな、神がくれたプレゼントなんだよ。だから誰が作ったとか、そんなことはどうでもいいんだ。そういうことに縛られてるようじゃダメだな。そういうエゴは捨てろ。音楽のために何をするかを考えろ。」と。

こいつ…仕事してねーしアル中のくせにすげぇこといいやがった。ていうかアル中だからか??伊達にアル中になってねーな。こいつデキる…。と思いました。父は完全なアナーキーで社会不適合者でしたが、それだけの凄みがありました。
(まぁ今でこそ、僕自身も社会不適合者だって思えるので、その理由とかわかりますけどね。)

あと、CD屋でバイトしていた時期にそこの店長がもともとちょっと音楽業界にいた人で、僕がバイトの面接でプロを目指してるって話したら即決して応援してくれたんですよね。で、シフトも自由にさせてくれました。その人からは色々と業界の闇の話も聞いたし、プロになりたかった、バンドはルールを決めろ、と言われましたね。リーダーもちゃんと決めて、目標もしっかり決めて、そのために全員が同じ気持ちになれないとダメだと。一番言われたのは、「ドラッグ、女、金、これでバンドは絶対ダメになるから、それだけはちゃんとルールを決めろ」と言われました。それは今でも肝に銘じてます。

そんなこんなで、音楽が中心になくてはいけないと僕は思うようになりました。曲は神がくれたプレゼントなんだ。
そう考えると余計なエゴは消えて活動に集中できると思った。
作曲者や演奏者が中心なんじゃない。そこにある音楽、曲こそが中心になくてはならないんだと。

これは極端な例ですが、たとえばオーケストラで、ずっと立ってるだけで出番をずっと待ち、曲中に一回しか音を鳴らさない人、いますよね?ドラ担当の人。でもこの人が、俺って必要?いらなくね?って思ったらこの楽曲って成立しないですよね。
この人は必要だし、この音は必要。でも一回しか出番ない。こんなんやりたくねー!ってその人がエゴを出したらオーケストラはおしまいです。だからちゃんとその役割を理解して受け入れる人間が必要です。(実際どうか知らないけど。)

まぁこれは極端な例ですけど、今作は今鳴らすべき音ってこれだよね、っていう気持ちはメンバー全員があり、
そのためには自分が前に出る必要もなく、やるべきことをやる、それがこの楽曲を成立されるためなんだ、という気持ちでやっております。というかね、まぁ三人ともあんまり前に出たがる性格じゃないんですよ。三人ともシャイですからね。

で、まぁそもそもミイラズはそういうバンドなんですね。僕はプロになりたかったし、目標がハッキリしていた。
そういう経験を生かして始めたバンドがミイラズです。
プロになるためのバンド。それがミイラズです。喧嘩する時間はもったいないし、進まない。みんながエゴをぶつけ合うだけじゃダメだ。けど妥協はできない。結成当初はアークティックモンキーズのようなサウンドを鳴らす日本のバンドっていうテーマを決めたから、揉めることはない。それが嫌ならこのバンドはやらない。だから一番最初に前身バンドのドラマーがやめました。前身バンドの音は好きだけど、新しいのは好きじゃないと言われました。でもそういうわかりやすさで活動してきました。

ケイゾーとまさひこはとても大人な人間だし、プロのミュージシャンとしての役割もわかっています。
エゴではない自己主張の強さもしっかりを持っています、協調性もあります。こういうミュージシャンは実はあんまりいないんじゃないかなと思っています。僕が今までやってきたバンドでもこれだけ理解力があり、協調性がある人は珍しいです。
今でも僕らの目標はもっと上だし、そのために三人それぞれが何をすべきかっていうことを理解してやろうとしています。
もっと上に行くために自分が何をすべきか、それを間違えるとやっぱり喧嘩になったりしちゃいますよね。
まさひことケイゾーとはね、もう長いしお互いの性格もなんとなく把握してるし、好きなものとかも似てますからね。
阿吽の感じはありますよ。だから変な心配とかはいらないですからね。

あと、最近の人たちはキャーキャー言われるの好きなんだろうなーって思う人多いですけど、
僕らはキャーキャー言われるの結構苦手なんですよ。慣れてきて悪い気はしないですけど、三人ともね、キャーキャー言われるとどうしていいかよくわかんなくなるんですね。言われなくなってくるとそれはそれで寂しいもんですけどね。
まぁ勝手にキャーキャーいうのはいいけど、俺らはそれに対してどうしていいかわからなからボヤーってしちゃってました。
んー、でもそれもよくなかったよなぁって思うことがあって。
ファンの方にキャーサインください、とか渋谷歩いてるだけでキャー写真撮ってください、みたいな時期があったんですけど。
僕はそのときロックスターとして、堂々としてあげれなかったんですよね、僕も普通の人間なんで、今はちょっと話しかけないで、みたいな空気を出してしまったことが何度もあると思います。正直名前が出始めたとき、買い物してるだけでもツイッターに書かれたりして
スタッフからメールが来て、今書かれてるよ!見られてるよ!みたいなことを教えてもらったりして、ものすごく疲れてしまったんですね。まぁ有名税ってやつですよね。仕方ないとは思いますが、実際自分が体験すると、もう外に出かけるの嫌だ、みたいな気持ちになってしまって。どこで誰が見てるかわからないから何もできない、みたいな。
ファンの方が喜んでくれるのは僕も嬉しいんですけど、あの頃はちゃんと答えてあげれなかったなって思います。
今はちゃんと精一杯答えれるようにしようと思ってますけどね。時すでにの遅しですが。
まぁなのでキャーキャー言われるためにやってるわけじゃなくて、音楽をやりたいからやってるわけですね。当たり前なんですけど、意外と当たり前じゃないっていうか。モテたいからバンドする人もいますしね。別にそれはそれでいいと思います。僕は違います。
(僕は茶髪で長髪だからチャラいって勘違いされるんですよねぇ。そこはホント納得いかないですね。いつかそれをテーマにブログ書きますね。)

んで、僕の場合はもっとハッキリしていて、「音楽を作りたい」から音楽をしています。
とにかく家で曲を作るのが好きです。好きで好きで仕方ないです。音楽活動の中でそれが一番好きだし、
そのためにミュージシャンって仕事やっていますとハッキリ言えます。そしてそれを聞いてもらえればそれでいいです。それが最高です。だからもっといろんな音楽を作りたいんです。だからいろいろ考えてます。
ライブが大好きってアーティストもいますよね、だからアーティストそれぞれだと思うんですけど、今はライブの時代っていうか、CD売れなくなったからライブで稼ぐしかない時代になってしまったよね。だからこの時代は僕にとってかなり不利な時代です。
僕にとってはライブってそれこそ握手会とかに近いっていうか、ファンサービスのためにライブやってるっていう感じなんですよね。
音源が中心にあってそれを気に入ってくれた方に生で音を聞いてもらって、感謝を直接言える場所っていうかね。
前回も書いたけどそれ自体がちょっと考え方古いと思うので、ライブに対しても自分の考え方をいろいろ改めなきゃなって思ってます。
今は音楽を楽しむ時間がライブって感じですかねー。遊園地とか、そういうカテゴリーに近くなったんじゃないかな。フェスなんかは特にね。

まぁともかく、ギターとベースは鳴ってるし、メンバー間も何一つ問題なく進んでるので心配はご無用です。
そしてもっと重要な理由がいくつもあったりするんですが、それは今言えないので、また今度。いずれ話せる時がくるでしょう。

前置きが長くなりましたが、一曲ずつ解説していきましょう。

「そして、愛してるE.P.」

1.そして、愛してる
この曲は、ドラムが抜けて新体制になって、さて、どうやってライブシーンで盛り上げていくかなと考えに考え抜いて出来上がった曲です。今のアメリカのドメジャー路線、ジャスティンビーバーやディプロが関わっているような新しさを感じさせつつも、日本でちゃんと機能するようにテンポは日本人がノリやすいようにしました。疾走感を大事にしました。どうも畠山疾走感です。
アークティックモンキーズの3rdアルバム「ハムバグ」は日本ではあまりウケませんでした。リリース時に本人たちもインタビュー裏で言ってたと話を聞いたんですが、「次のアルバムは早いのやるよ」と日本を去っていったそうです。
で、僕はこの3rdアルバムが実はアクモンの中で一番好きなんですね。でも日本人の多くは最初の二枚しかよくない、と言います。
他の外タレでもよく言われてますが、日本人は早いのをやるとライブで盛り上がる。という認識があるそうです。
で、僕らもそれは思うところがあり、日本的なことはしっかりとやろうと思っています。なのでこの曲はそういうバランスがしっかり取れたと思います。でも所謂日本的なダサい感じにはなってないと思うので、とても満足しています。
ただ、またミイラズあるあるで、歌詞が「聞く系」で、イントロは静かに始まりサビで爆発する「神になれたら」パターンなので、
ライブであんまり機能しねーかもって、この数回のライブで思い始めました。だから次のアルバムタイミングではもうちょっとノリやすくわかりやすいものに挑戦しようと考えています。ギターももうちょっと前面に出してわかりやすくするつもりです。エモさは欲しいね。あー、この曲アルバムバージョンでミックスしなおしてもいいかもな。今思いつきました。
それと、「マジか」とかの路線の「年貢」はゴリゴリでとても気に入ってますが、多くの人に聞いてもらうには毒が強すぎるかも?って思ってもうちょっとポップな作品を作ろうと思って、こういう曲が完成しました。
前回のブログでも書きましたが、ミイラズは復活劇を見せなくてないけません。当然ですが、メンバーが脱退したのでまたファンが減るでしょう。これは仕方がないことですが、このまま行けば解散や活動休止を余儀なくされるだろうなと、僕は思いました。
で、復活劇のイメージ。今あるのはフレーミングリップスです。
彼らは初期はグランジ的なバンドでしたが、ドラマーが辞めてから、三人体制になり、打ち込みになり、映像を使うようになり、サイケポップに変化してから成功しています。まさに今のミイラズが置かれた状況にそっくりだなと思って、音源もそういう大胆な変化がミイラズ復活劇には必要なんじゃないか?と思ってこういう作品にトライしました。それを今の時代の日本行うイメージです。
もちろん音楽性を変えることで一部のファンは減るだろうなと思っています。でも本当の意味でミイラズを好きな方は、根っこの部分で好きだと感じてくれてると思うんですね。だから音楽性が変化しても、変わらない部分っていうところにちゃんと好きでいてくれているファンの方がいると思っています。うぬぼれの勘違いだったら俺どんまいだな。

2.再勇気
この曲はもろディプロって感じで。どことなく西遊記っぽい雰囲気があるのでこういうタイトルと歌詞になりました。
歌詞も面白いのが書けたので満足しています。あとサビのメインシンセのリフがすごく好き。
ディプロのすごいところはオリエンタルな要素をポップに取り入れるところですね。リズムに民族っぽい音色が多用されているのに、どこか都会的だし、いやらしくない。不思議すぎる感じもない、サンプリング使いがとてもうまい人らしく、打ち込み音楽だけど、生音楽って感じがすごくする。
ディプロはEDMって言われてるけど、俺の中ではレゲエだし、もっとポップなところにいる人だと思います。
この曲はもともとアルバムリードにするつもりもなかったので、洋楽そのまんまっていうイメージを持ちつつ、Jpopに消化した感じ。
ちなみにケイゾーはこの曲が押し曲でもいいと思うって言ってました。

3.最後の夢
これはヒップホップの最近の流行り、トラップっていうジャンルに挑戦しました。
ドレイクとか、リアーナとか、その辺を聞いてもらえれば分かると思います。
歌詞はFFのことを歌ってて、ミイラズらしいっていうか俺らしい歌詞がひさびさに書けたなって思える。
冗談と本気の入り混じり方とか、すごく気に入っています。
最後の「何度もすげぇ、モルボルうぜぇ、太古の術、クリスタルK」の流れとかはもう完璧すぎてマジ俺天才すぎって思います。
今作のリード曲以外は需要とかマジで無視して作りました。だからすごく気に入ってます。

4.ハイエナ
これは音楽業界の闇って感じで。活動10年してきてなお、思うことがあり書いた曲。
でもハイエナってほんとは自分で狩るハンターらしいですね。ライオンの方がよっぽど奪っていくタイプらしいです。
まぁ所謂日本で言われている「ハイエナのような人間」っていうイメージで書きました。
サウンドは都会的で、歌詞のサバンナ感との対象が美しいと思います。サビの「言葉はいらない、怒りを感じてくれ」感が伝わると嬉しいです。ケイゾー曰く「チャゲアス」を感じる名曲とのこと。僕の中のチャゲアスが発動しました。
僕はヤーヤーヤーが当時本当に好きでした。今からそいつを殴りに行こうか、は今でも共感できる最高の歌詞ですね。
サビで「ヤーヤーヤー」しか言わないんだけど、そこにすべての思いが詰まってると思うんですよね。
「殴りに行こうかヤーヤーヤー」すごくないすか?この表現方法。うおおおって感じです。メロディも希望に満ち溢れてるんですね。殴りに行くことに迷いはなく、正義しかそこにはない感、間違ってない感、すげぇ。

5.愛はあった。そう、きっと。
これはけっこう作るのに苦労した曲で、ライブを意識してサビで高いメロディを歌ってるんですが、もともとは低いメロディで、
「さよならにグッバイ」っていう歌詞で、タイトルもさよならにグッバイでした。歌詞もなかなか生まれてこなくて。
でも、盛り上がりに欠けるかなーと思ってこういう作りになったんですが、さよならにグッバイでもよかったかなって今は思ってます。
ライブでそんなやらないしねー。アルバムの押し曲以外の曲はそのワンツアーでしかやらなくなってきてるし、10年やってるから曲数も多いからねー、意識しなくてもよかったかもなって思ってます。でも、この新しいハウス感はすごく気に入ってる。
最近のアメリカのドメジャーで、超かっこいいなと思ったのは、カルヴィンハリスのthis is what came forって曲でリアーナが歌ってるんですけど、これのすごいところは、サビで落ち着くところ。所謂EDM的な、サビ前にグワー来るぞ来るぞと散々盛り上げていて、ドーンと来るかと思い気やなぜか落ち着くっていう。で、メロディだけで盛り上げてるっていうかね。これがまた超絶タイトで、クールなんですよね。こういうのは日本だと難しいかもしれませんが、マジかっこいいなと思いました。そういうのもやりたいね。

6.そんでそんでさぁ
これはシンプルにパンクEDMって感じですね。歌詞にしても盛り上がり方にしてもわかりやすくてすごく好き。
オリエンタルな要素もあるし、明るいし、いいね。「ソシタラ」的な立ち位置なのかなって思います。不思議なんだけど、すごくミイラズっぽいと思う。
今更ですが、歌詞は「君の料理」のアンサーソング的な感じになってましたね。「君の料理」は「晩御飯何にするか考えといてよ」で終わりますが、この曲は「明日は僕がご飯を作るよ」になっています。自分でも気づいてなかったー。
この曲はなるべく長くライブでやって行きたいなぁと思ってます。

さて、ファンの方々やミイラズのイメージだけを知ってる方にはかなりの衝撃作だと思いますが、楽しんでもらえてるでしょうか。
この作品を作るにあたって、一番思っていたことを正直に書いておきますね。

やりたいことをちゃんとやっておこう。と思って作りました。前回のブログにも書きましたが、ここ数年ずっと悩んでいました。
で、正直もうダメかな、解散かなって思うことが何度もあり、ドラマーの脱退も決まり、またファンがいなくなるだろうなーって思ってました。だから、もうこれで最後のつもりで好きにやっちゃおう、みたいなところがありました。
まぁそれぐらいの覚悟で作ってます。今も。
あと、ここ数年ずっと悩んできたから、これは人生つまんないなって思って。好きにやったほうがいいなって思った。
まぁ人生なんてうまくいくときもあればうまくいかないときもあるよね。武田鉄矢さんが言ってたのは、「登りきった山は降りないと遭難して死んじゃう。」っていう人生の哲学ね。だから降りつつあるタイミングでも、それはいいことだし、やるべきことなんだって思うようにしています。

僕らが登った山は頂上まで行けなかったよね。いろんな問題が起きて途中で降りるしかなくなってしまった。でもそれはもう一度チャレンジするために今降りてるわけで。もし無理やり登ろうとしてたら誰かが死んでたかもしれない、再起不能になってしまったかもしれない。山の途中で解散になってしまったかもしれない。だから僕らは今山を降りてます。そう思うようにしています。もう一度準備をして、頂上を目指すために。

だからこれからもっと大変な時期が来るだろうなって僕は思ってます。下り切らなくちゃいけないから。
でも誤解しないで欲しいのは、諦めるつもりは全くないし、僕らは正しいと思って道を進んでる、それが下り道だとしても。
で、解散するつもりもないし、休止するつもりもない。
今は来年からの活動のことも考えているし、こういう状況でも応援してくれるみんなと一緒に進んでいけたらなと思っています。
もっと楽しいことしたいなと考えています。

僕らの世代のファンの方々は多くの人が就職をして、自由な時間が少なくなってしまったと思うんですね。
熱狂的になれる時間も少なくなってしまったし、だからそういうファンの方がにもちゃんと楽しめる時間を考えなくちゃいけないし、作品もそうだと思うんですね。若いときとは僕らもファンの方々も状況はどんどん変化してると思うので。

僕はゲームばっかりやってるように見えますが、真剣にいろいろ考えてますからね、前回も書きましたが、ファンの方々が応援し続けてよかった、と思ってもらえるように頑張りますので、これからも変わらずの声援よろしくお願いします。

ツアーに来れる時間が作れる方はぜひ新体制のライブを見に来て欲しいです。今までで一番自由に縛られずにライブをしている3人が観れると思います。よろしくね!

じゃー次回はいろいろ書いてたら10年の思い出が結構蘇ってきたから、思い出した話を幾つか書きましょうかね。
それではまた!